インボイス制度で「死を考える」フリーランス続出!1万人調査で明らかになった地獄の現実【篁五郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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インボイス制度で「死を考える」フリーランス続出!1万人調査で明らかになった地獄の現実【篁五郎】

「インボイス制度を考えるフリーランスの会」が衝撃のアンケート結果を元に国に訴え!

■アンケートには「死」を仄めかす文言が50件以上も

 

▲スクリーンに映った「1万人実態調査」に寄せられた声

 

 アンケートには自由記入欄があり、8000件もの現場の悲痛な声がいくつも掲載されていた。中には「死」を仄めかす文言もあり、50以上も確認できたという。

 そのうちの一部を転載して紹介する。

《インボイス登録しないと仕事貰えないのでしょうがなく登録しました。自分の仕事はもともと割のいい仕事では無い中、物価高の影響等により仕事が減り、有っても安く叩かれて収入が減り、借金が増え、それでもなんとかやって来たのですが、消費税まで持っていかれると廃業どころか首吊りも考えてしまいます。国は私を殺す気ですか。(長野県千曲市/40代/建設・土木・工業/フリーランス・個人事業主/400万円以上~600万円未満/登録済み)》(1万人実態調査に寄せられた声より引用)

《コロナ、エネルギー高騰、インボイス制度のトリプルパンチで毎日が地獄です。どうやって死のうかを毎日考えています。35年も続けたクリエイター業はもう終わりです。 (東京都品川区/50代/クリエイター/フリーランス・個人事業主/2000万円以上~5000万円未満/登録済み)》(1万人実態調査に寄せられた声より引用)

《免税事業者で収入が減り、生活が苦しくもう限界です。あとはもう首をくくるしかありません。1日も早くインボイスを廃止してください。 (東京都豊島区/30代/卸売・小売業/フリーランス・個人事業主/~200万円未満/未登録)》(1万人実態調査に寄せられた声より引用)

 収入の多寡や登録、未登録問わず、多くのフリーランスがインボイスによって苦しい生活を余儀なくされている。まさにインボイスは「誰も幸せにしない制度」であると言える。参議院議員選挙でも9割以上が投票時に政党・候補者のインボイス制度に対するスタンスを重視するという。

 与党・自民党、公明党にとって厳しい結果になった。

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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